セラミドについて解説
皮膚が乾燥した状態を放置していると、シミやシワ、たるみなど、将来的な肌トラブルにつながります。

保湿ケアを行いたいと思っているものの、どのようなスキンケアアイテムを選択すれば良いのかわからないという方もいるでしょう。

高い保湿効果が期待できる成分として注目されているのが、「セラミド」です。

セラミドとは、一体どのような成分なのでしょうか。また、不足すると、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。

今回は、セラミドの特徴や期待できる効果について解説します。

セラミドが配合されたスキンケアアイテムの選び方や、おすすめの製品もいくつかご紹介しますので、肌乾燥にお悩みの方はぜひご一読ください。




「セラミド」とは?

そもそも「セラミド」とは、スキンケアにおいてどのような役割を持つ美容成分なのでしょうか。

まずは、セラミドに期待できる効果や不足するリスクについて解説します。

セラミドに期待できる効果

セラミドには、お肌を乾燥から防ぎ、キメを整えて、ふっくらとしたハリや弾力をもたらす効果が期待できます。

皮膚の角質層に存在していて、細胞間の水分を保持する役割を持つ保湿因子「細胞間脂質」の主成分が、セラミドです。

セラミドは、元々お肌に存在している成分ですが、年齢と共に生成量が低下するという特徴を持ちます。

50代を超えると、20代の半分程度まで減少すると言われていることから、お肌の健康を維持するためには意識的に補う必要があります。

「最近、肌乾燥が気になる」、「肌トラブルに悩まされることが増えた」という方は、セラミドを積極的に補うよう心がけましょう。

セラミドが不足するリスク

お肌のうるおいを維持する役割を持つセラミドが不足すると、外的刺激に敏感になり、以下の症状が現れやすくなります。
・カサつき
・ツッパリ感
・赤み
・かゆみ
・ニキビ
・吹き出物
上記の他にも、セラミドが不足して皮膚が乾燥した状態を放置していると、将来的にシワやシミ、たるみなどのエイジングサインが現れやすくなります

また、元々普通肌の方であっても、乾燥肌や敏感肌になりやすい傾向にあります。

お肌の美しさはもちろん、健康を維持するためにも、セラミドが不足しないように注意しましょう。


セラミドの種類とそれぞれの特徴

セラミドの種類と特徴
一口にセラミドと言っても、実はいくつか種類が存在します。

種類によって特徴や期待できる効果は異なるので、それぞれの違いを把握しておきましょう。

①天然セラミド(動物由来セラミド)

馬や牛などの動物から抽出・精製されたものが、「天然セラミド(動物由来セラミド)」です。

ヒトの体内に存在するセラミドに近い構造を持っているため、肌馴染みが良く、多くのスキンケアアイテムに配合されています。

配合された製品は高価ではあるものの、その分、高い保湿効果が期待できるでしょう。

代表的なものには、「ビオセラミド」「セレブロシド」などが挙げられます。

②ヒト型セラミド(バイオセラミド)

天然の醸造発酵粕から精製されたものが、「ヒト型セラミド(バイオセラミド)」です。

ヒトの体内に存在するセラミドとほぼ同じ構造を持つことから、刺激が少なく、角質層に浸透しやすいという特徴があります。

天然セラミドと同様に、配合された製品は高価であるものの、高い保湿効果が期待できるでしょう。

スキンケアアイテムの成分表に「セラミド+英字」と記載されている場合は、ヒト型セラミドだと判断できます。

代表的なものには、「セラミドAP」「セラミドNP」などが挙げられます。

③植物性セラミド

米(米ぬか)や小麦、大豆やトウモロコシなどから抽出されたものが、「植物性セラミド」です。

ヒトの体内に存在するセラミドとは構造が異なるため、角質層への浸透力には劣るものの、一定の保湿効果は期待できます。

配合されているスキンケアアイテムは安価で販売されていることから、試しやすく、継続しやすいという点はメリットだといえるでしょう。

代表的なものには、「米ヌカスフィンゴ糖脂質」が挙げられます。

ヒトのセラミドに近い構造を持つ植物性セラミドは、「植物性ヒト型セラミド」と表記されていることがあります。

④疑似セラミド(合成類似セラミド)

セラミドに似た物質を化学的に合成して作り出したものが、「疑似セラミド(合成類似セラミド)」です。

ヒトの体内に存在するセラミドに似ていますが、構造は異なり、ヒト型セラミドと比較すると保湿力に劣ります。

しかし、配合されているスキンケアアイテムは安価であることから、植物性セラミド同様、試しやすく、継続しやすいという点は魅力だといえるでしょう。

代表的なものには、「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」などが挙げられます。


肌乾燥や肌荒れにお悩みの方は、下記ページもご覧ください。

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麗ビューティーが取り扱うスキンケアアイテムの詳細はこちら

不足したセラミドを補う方法

年齢と共に体内での生成量が不足してしまうため、セラミドは体外から積極的に補う必要があります。

セラミドの不足を防ぐためには、どのような方法で補えば良いのでしょうか。詳しく解説します。

スキンケアアイテムを使用する

手軽にセラミドを補える方法としておすすめなのが、スキンケアアイテムの使用です。

セラミドは肌表面の近くに存在する成分であるため、外部から塗布することで補えます。

化粧水や美容液、乳液やクリーム、シートマスクなど、市場ではセラミドが配合された製品がたくさん販売されているので、使用感や美容効果をチェックして、自身に合うものを探してみましょう。

肌乾燥がひどい、化粧水を塗布しても効果を実感しにくいという方には、長時間お肌に留まることができる乳液やクリームがおすすめです。

食事・サプリメントから摂取する

食事やサプリメントから経口摂取することも可能です。

セラミドは、主に以下の食品に多く含まれています。
・生芋こんにゃく
・米
・麦類
・豆類
・キノコ類
・ほうれん草
食事だけで十分量摂取できない場合は、サプリメントも活用しましょう。

サプリメントは栄養補助食品であるため、副作用が現れるリスクは低いものの、過剰に摂取したり、他の薬と一緒に飲んだりすると、体調に悪い影響をもたらす可能性があります

サプリメントを飲む際には用法・用量を守り、他の薬と一緒に飲む場合は、かかりつけの医師へ相談してください。


セラミド配合スキンケアアイテムの選び方

スキンケアアイテムの選び方
市場では、セラミドが配合されたスキンケアアイテムが複数種類販売されています。

優れた保湿力を発揮する製品を選ぶには、どのようなポイントに注目すれば良いのでしょうか。

セラミド配合スキンケアアイテムの正しい選び方をご紹介します。

セラミドの種類をチェックする

セラミドと一口に言っても、その種類や期待できる効果は異なります。

高い美容効果を期待したいという方は、天然セラミドやヒト型セラミドが含まれる製品を選択すると良いでしょう。

価格を抑えて長く継続したいという方には、植物性セラミドや疑似セラミドが含まれる製品がおすすめです。

市場で販売されている製品をよく比較して、無理なく継続できる製品を選択することが大切です。

セラミドの配合量をチェックする

スキンケアアイテムを選ぶ際には、セラミドの種類だけでなく、配合量にも注目しましょう。

当然ながら、セラミドの配合量が多いほど、高い保湿効果が期待できます。

化粧品の成分表は、配合されている成分の比率が高いほど、優先的に表記されるという特徴があります。

製品を購入する際には、成分表の中で、セラミドがどの位置に記載されているのかチェックしてみてください。

セラミドが前方や上方に記載されている製品を購入すれば、うるおいをしっかりと維持できるでしょう。

その他の配合成分をチェックする

スキンケアアイテムを選ぶ際には、セラミド以外の美容成分にも注目しましょう。

保湿効果に期待したい場合は、セラミドだけでなく、ヒアルロン酸やコラーゲンが配合された製品がおすすめです。

肌乾燥だけでなく、キメの乱れやハリ不足が気になるという方は、ビタミンC誘導体や幹細胞培養液が含まれる製品を選ぶと良いでしょう。

肌質やお肌のコンディションに合わせて、必要な美容成分が配合されている製品を選ぶことが大切です。


セラミドは他の成分と併用できる?

スキンケアアイテムには、セラミドだけでなく他の美容成分が含まれている場合もありますが、併用可能です。

基本的にコラーゲンやヒアルロン酸などの他の保湿成分と併用しても、機能性に問題はありません。

また、ビタミンCやレチノールなどの整肌成分と併用することも可能です。

ただし、乾燥肌や敏感肌のように、肌機能が著しく低下している状態で刺激の強い美容成分が含まれるスキンケアアイテムを使用すると、肌荒れが起こる可能性があります。

お肌の状態が悪いときには、無理をせずに刺激がマイルドなスキンケアアイテムを使用しましょう。


肌荒れが起こりやすいという方は、下記ページもご覧ください。

関連ページ:季節の変わり目に肌荒れが起こる原因とは?対処方法やおすすめのスキンケアアイテムをご紹介


麗ビューティーが取り扱うスキンケアアイテムの詳細はこちら

セラミドを補うならコレ!おすすめのスキンケアアイテム3選

おすすめの製品
お肌の乾燥が気になるという方におすすめなのが、セラミド配合のスキンケアアイテムです。

最後に、麗ビューティー皮フ科クリニックがおすすめする製品を3種類ご紹介します。

スキンケアアイテムを見直したい、自身に合った製品を探しているという方は、ぜひ参考にしてください。

①ビューティフルスキン モイストケアローション

ビューティフルスキン モイストケアローション
販売価格:¥ 7,150(税込)
内容量:100 ml

お肌をしっかりとうるおいで満たせる化粧水が、『ビューティフルスキン モイストケアローション』です。

「ヒト型セラミド」や「酵素合成グリコーゲン」などの保湿成分に加え、「ビタミンC誘導体」や「フラーレン」などの整肌成分を配合。

乾燥に負けない、美しく健康なお肌に導きます。

②MT コントアセラム

MT コントアセラム
販売価格:¥ 6,930(税込)
内容量:30 ml

高純度の天然セラミドを贅沢に配合した保湿美容液が、MT メタトロンの『MT コントアセラム』です。

「天然セラミド」に加え、「パンテノール」や「ナイアシンアミド」などの複数種類の保湿成分を配合。

うるおいに満ちた、なめらかでみずみずしい感触のお肌を実現します。

③Puremer ピュアメル リセットセラミドクリーム

Puremer ピュアメル リセットセラミドクリーム
販売価格:¥ 11,990(税込)
内容量:60 ml

複数種類のヒト型セラミドが配合された高保湿バリアクリームが、『Puremer ピュアメル リセットセラミドクリーム』です。

セラミドNP・セラミドNS・セラミドAP・セラミドAS・セラミドEOPの5種類の保湿成分を配合。

さらに「海洋プラセンタエキス」や「PDRN(加水分解DNA)」などの保湿成分が、お肌にうるおいをもたらし、ハリと弾力がある若々しい印象のお肌に導きます。


セラミド配合スキンケアアイテムは麗ビューティー皮フ科クリニックでお求めください

セラミドに関する記事のまとめ
乾燥を放置していると、お肌の機能が低下して、肌トラブルが起こりやすくなります。

赤みやかゆみ、肌荒れやごわつきにお悩みの方は、セラミドの力でお肌をしっかりと保湿しましょう。

セラミド配合スキンケアアイテムをお求めの方は、麗ビューティー皮フ科クリニックのオンラインショップをご利用ください。

インターネット環境さえあれば、全国どこからでも希望する製品をご購入いただけます。

当院の医師に肌悩みについて直接相談したいという方は、オンライン診療をご利用ください。


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▼記事監修医師
 麗ビューティー皮フ科クリニック
 医師 松村 迪

2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。