ゼオスキンを使用すると、『皮むけ』が起こるという話を耳にしたことはないでしょうか。
ゼオスキンは効果の高いドクターズコスメとして人気ですが、その反面、治療方法によっては皮むけのような副作用が現れることがあります。
皮むけと聞くと怖くなってしまいますが、実は自然な反応であって、正しい対処方法を知っていれば問題ありません。
今回は、ゼオスキンで皮むけが起こる理由と、皮むけが起こった場合の注意点についてご説明します。
なぜゼオスキンで皮むけが起こるの?
ゼオスキンは、独自の治療プログラムに合わせて使用するドクターズコスメです。
治療プログラムにはいくつか種類がありますが、その中でも皮むけが起こりやすいといわれているプログラムが、『セラピューティック』です。
セラピューティック治療では、ビタミンA誘導体である『トレチノイン』が配合されているアイテムを使用するため、皮むけが起こりやすくなるといわれています。
トレチノインは、表皮のターンオーバーを促進する働きを持つ成分で、シミのもととなるメラニンを排出したり、ニキビのもととなる余分な皮脂を取り除くといった効果が期待できます。
表皮のターンオーバーが促進されることで、新しく皮膚が生成されて角質の排出が活性化した結果、皮むけのような症状が起こるのです。
セラピューティック治療の期間中は、皮むけや赤みといった肌トラブルに悩まされる方も多いのですが、症状が治まれば、以前よりも美しいお肌に生まれ変わります。
症状が悪化したからと治療を中断するのではなく、根気強くゼオスキンの使用を継続しましょう。
あまりに皮むけがひどい場合には、当院の医師にご相談ください。
皮むけが起こる期間について
ゼオスキンのセラピューティック治療期間中は、ずっと皮むけが起こるという方もいますが、特に皮むけが起こりやすいのが初期の2~3週目だといわれています。
セラピューティック治療ではお肌にどのような変化が起こるのか、期間ごとにご説明します。
1週目
セラピューティック治療を開始すると、早い方なら3~5日ほどで顔全体が赤らんだり火照りを感じたり、皮むけの症状が起こりはじめます。お肌が常に乾燥しているような状態で、皮むけをしている箇所は触ったり化粧水を塗布したりすると、ヒリヒリして痛いと感じる方も少なくありません。
お肌の変化に驚いてしまいますが、慌てることはありません
正常な反応ですので、安心して治療を継続してください。
POINT
皮むけの箇所は、極力刺激を与えないようにすると良いでしょう。
皮を無理にはがしたりせずに、安静に過ごすことが大切です。
2~3週目
セラピューティック治療を開始してから2~3週目が、皮むけが起こるピークだといわれています。早くも皮むけが落ち着いてくるような方もいますが、一旦落ち着いた皮むけが再度はじまるという方もいます。
1週目に比べるとお肌が乾燥していると感じることは少なく、皮膚がしっとりして柔らかくなったと感じるでしょう。
また、ニキビができにくくなったと感じる方も多いです。
POINT
赤みや皮むけは続きますが、刺激を避けてしっかりと紫外線対策を行えば、順調にお肌が生まれ変わります。
皮むけを過度に気にせず、お肌の変化を楽しみましょう。
4週目以降
4週目に入ると、赤みは続くものの、皮むけは落ち着くという方が多いです。次第に「肌がふっくらした」、「ハリやツヤが出てきた」といった効果が感じられるようになります。
また、毛穴が目立ちにくくなり、薄いシミも改善されるでしょう。
5週目に入る頃には、赤みも落ち着いてお肌のキメも細かくなるため、お顔がスッキリして綺麗になったと感じられるはずです。
薄いシミだけではなく濃いシミも目立たなくなり、お肌もトーンアップして顔全体の印象が大きく変わります。
皮むけ中に注意したいこと
ゼオスキンを使用することで、皮むけが起こる方は少なくありません。
実際に皮むけが起こった場合の適切な対処方法をご紹介します。
無理に皮をむいてはいけません
皮むけが起こるとはがれた皮が気になってしまいますが、無理にむいてはいけません。皮を無理にむいたり、刺激の強いスキンケアアイテムを使用したりすると、炎症が起こって肌の状態が悪化してしまいます。
皮むけが治まるまでは、摩擦のような強い刺激を避けましょう。
皮むけが起こっている間は、お肌のバリア機能が低下して外からの刺激を受けやすくなっています。
紫外線の影響も普段以上に受けやすくなるため、日焼け止めを用いたスキンケアを行ったり、帽子や日傘などのアイテムを使用したりして、紫外線対策を徹底してください。
ベースメイクは肌に負担をかけないように
基本的に皮むけ中もメイクは可能ですが、化粧下地やファンデーションをお肌に塗布すると、しみて痛みを感じたりメイク崩れを起こしたりすることがあります。普段使用しているメイクアイテムだと、かえってムラが出て皮むけが目立ってしまうこともあるので、注意が必要です。
化粧下地やファンデーションを使用したい場合には、ゼオスキンの『サンスクリーン プラスプライマー』がおすすめです。
刺激が弱く、化粧下地やファンデーションの代わりに使用できるため、日焼け止めとしてだけでなくメイクアイテムとしても役立ちます。
我慢できない痛みはクリニックに連絡
皮むけが起こっている最中は、お肌が敏感になって肌トラブルが発生しやすいです。ゼオスキンの使用方法を変更したり、独自にケアを行ったりすると、症状が悪化する可能性があります。
また、皮むけの症状は正常な反応ではありますが、強い痛みを感じる場合は、かぶれや炎症を起こしている可能性があります。
我慢できないほどの痛みを感じる場合には、独自に対処を行うのではなく、当院の医師にご相談ください。
ゼオスキンの使用方法や使用頻度を見直し、痛みを緩和する方法をご提案します。
皮むけが少ないプログラムもある?
ゼオスキンは、プログラムによって皮むけの度合いは異なります。
プログラムごとにどのような違いがあるのか、比較してみましょう。
セラピューティックプログラム
『セラピューティック』は、ゼオスキンの代名詞ともいえる人気のプログラムです。ダメージを受けたお肌の諸症状に効果のある製品を使用。「反応期」、「耐久期」、「完成期」の3つのプロセスを経て、肌質を改善させます。
セラピューティックの大きな特徴は、処方薬のトレチノインを用いたスキンコンディショニングプログラムだという点です。
トレチノインがシミやくすみを防ぐ力をサポートして、ハリのある美しく健やかなお肌を目指します。
トレチノインを使用するため皮むけは起こりやすいものの、高い効果が期待できます。
基本コース
ハリ感をアップさせたい、エイジングケアをしたいという方から人気なのが、『基本コース』です。美しい肌を維持するための毎日のスキンケアで、お肌の活性と修復力をサポートします。
使用方法はセラピューティックプログラムよりもシンプルであるため、初めてゼオスキンを使うという方や、気軽にデイリーケアを行いたいという方にもおすすめです。
ゼオスキン製品を使用すると、必ずしも皮むけのような強い反応が起こるというわけではありません。
皮むけが起こらないお肌に優しいプログラムもあるので、まずはゼオスキンを試してみたいという方は、基本コースに挑戦しましょう。
高濃度レチノールコース
基本コースより高い効果を求めたいという方や、セラピューティック後のメンテナンスケアを行いたいという方におすすめなのが、『高濃度レチノールコース』です。トレチノインの代わりに、高濃度レチノールを使用するプログラムです。
高濃度のレチノールが配合されたアイテムを使用しますが、セラピューティック後であればトレチノインでビタミンAにお肌が慣れた状態なので、皮むけの可能性は低くなります。
また、レチノールが含まれる製品も一部であるため、肌荒れが心配だという方もご安心ください。
皮むけがご心配な方はお気軽にご相談ください
ゼオスキンは、皮むけのような反応が起こる一方で、高い効果が期待できるドクターズコスメです。
皮むけは一時的な反応であるため、症状が治まれば健康的で美しいお肌に生まれ変わります。
また、ゼオスキンの中でも皮むけが起こるのは『セラピューティック』のような一部のプログラムであって、『基本コース』のように皮むけが起こりにくいお肌に優しいプログラムも存在します。
ゼオスキンを試してみたいけれど皮むけが心配だという方は、麗ビューティー皮フ科クリニックにお気軽にご相談ください。
当院の医師が、お肌の状態に合わせて最適なコスメと治療方法をご提案します。
ゼオスキンについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページをご覧ください。
▼記事監修医師
麗ビューティー皮フ科クリニック
院長 居原田 麗
滋賀県草津市生まれ。2006年に国立滋賀医科大学を卒業後、2011年に「麗ビューティー皮フ科クリニック」を開院。
「日本美容皮膚科学会」「日本美容外科学会」正会員。「日本アンチエイジング外科・美容再生研究会」認定医。
麗ビューティー皮フ科クリニック
院長 居原田 麗
滋賀県草津市生まれ。2006年に国立滋賀医科大学を卒業後、2011年に「麗ビューティー皮フ科クリニック」を開院。
「日本美容皮膚科学会」「日本美容外科学会」正会員。「日本アンチエイジング外科・美容再生研究会」認定医。