
「スキンケアアイテムを使用しているものの、順番が合っているかわからない」、「スキンケアアイテムを使用しても、思ったように効果を感じられない」という方もいるでしょう。
せっかく優れている製品を購入しても、正しい使い方ができなければ十分に効果を得ることは難しいといえます。
スキンケアアイテムの使用に関して不安を感じている方は、正しい使い方をおさらいしてみましょう。
今回は、スキンケアアイテムの正しい順番について解説します。
朝と夜、それぞれの正しい順番や、製品を使用する際の注意点、おすすめの製品もいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
スキンケアは朝と夜で目的が異なる!
基本的にスキンケアは朝と夜の2回行いますが、それぞれ目的が異なります。朝と夜に行うスキンケアの目的は、以下の通りです。
▼朝のスキンケア
・睡眠中に皮膚に付着したほこりや汗・皮脂などの汚れを落とす
・ほこりや紫外線などの外部刺激から皮膚を守る
▼夜のスキンケア
・日中に皮膚に付着したほこりや花粉、メイクを落とす
・外部刺激によってダメージを受けた皮膚に栄養を供給する
皮膚に付着した汚れを落とすという点は、朝も夜も一緒です。・睡眠中に皮膚に付着したほこりや汗・皮脂などの汚れを落とす
・ほこりや紫外線などの外部刺激から皮膚を守る
▼夜のスキンケア
・日中に皮膚に付着したほこりや花粉、メイクを落とす
・外部刺激によってダメージを受けた皮膚に栄養を供給する
しかし、朝には肌ダメージを予防し、夜にはダメージを受けたお肌をケアするという役割があります。
それぞれの目的に合わせて、適切なスキンケアを行いましょう。
【朝のスキンケア】正しい順番とポイント

朝のスキンケアの基本的な順番は、以下の通りです。
①洗顔
②化粧水
③美容液
④乳液・クリーム
⑤日焼け止め・メイク下地
スキンケアアイテムごとに、効果を引き出すポイントをご紹介します。 ②化粧水
③美容液
④乳液・クリーム
⑤日焼け止め・メイク下地
①洗顔
朝のスキンケアは、洗顔からスタートすると良いでしょう。就寝中に皮膚に付着した汚れや余分な皮脂を落とすことで、後に塗布する化粧水や美容液が角質層へ浸透しやすくなります。
「外出したわけではないから水で洗えば十分」という方もいますが、水洗いでは皮脂や古い角質は落とせません。
特に混合肌や脂性肌の方は、洗顔を行う際には必ず洗顔料を使用しましょう。

乾燥肌や敏感肌で皮膚へのダメージが心配だという方は、水だけで洗顔を行う、もしくは刺激がマイルドな洗顔料を使用してください。
②化粧水
洗顔でお肌を清潔な状態に整えたら、すぐに化粧水を塗布しましょう。余分な皮脂が失われた洗顔後のお肌は、乾燥しやすいという特徴があります。
放置していると肌乾燥が進んでしまうので、水分をよく拭き取ったら、すぐに化粧水で保湿を行う必要があります。
化粧水は、手のひらやコットンを使用してお顔に優しく塗布してください。
叩いたり、擦ったりすると皮膚がダメージを受けてしまうので、ハンドプレスでそっと押し込むのがポイントです。
ブースターを使用する場合は、洗顔後、化粧水を塗布する前に使用してください。
③美容液
化粧水を塗布したら、次に美容液をお顔に塗布します。化粧水と同様に、ハンドプレスでそっと押し込むように優しくお肌に馴染ませましょう。
美容液と乳液でどちらが先か迷ってしまう方もいますが、水分の多いアイテムを優先的に使用して、最後に油分の多いアイテムを使用するというのが、スキンケアの基本です。
水分の多い美容液をお肌の角質層に浸透させてから、油分の多い乳液・クリームで水分が逃げないように蓋をすると覚えておくと良いでしょう。
④乳液・クリーム
美容液を使用したら、次に乳液やクリームを使用します。皮脂が気になる部分には塗布しなくても良いですが、乳液やクリームを使用しないと、お肌の水分が蒸発して乾燥が進んでしまいます。
特に、乾燥肌や敏感肌の方は、化粧水や美容液で与えられたうるおいが逃げないように、乳液やクリームを使用してお肌に蓋をしてください。
スキンケアの後にメイクをする場合は、メイク崩れが起こらないように、軽いテクスチャーのさっぱりとした乳液を使用すると良いでしょう。
⑤日焼け止め・メイク下地
朝にスキンケアを行う場合は、仕上げに日焼け止めやメイク下地を塗布しましょう。紫外線を浴びると、お肌がダメージを受けて、将来的にシミやシワ、たるみなどが発生しやすくなります。
肌老化を防ぎたいという方は、外出の30分前までに日焼け止めを塗布しておきましょう。
日焼け止めとメイク下地の2つを塗布するのが面倒だという方には、UV効果のあるメイク下地がおすすめです。
紫外線防御効果を示すSPF値やPA値を確認して、季節やシーンに合わせて最適な製品を選択してください。
【夜のスキンケア】正しい順番とポイント

夜のスキンケアの基本的な順番は、以下の通りです。
①クレンジング
②洗顔
③化粧水
④美容液
⑤乳液・クリーム
スキンケアアイテムごとに、効果を引き出すポイントをご紹介します。 ②洗顔
③化粧水
④美容液
⑤乳液・クリーム
①クレンジング
日中にメイクをした場合、まずはクレンジング剤を使用して、メイクや皮脂汚れを落とします。メイクには油分が多く含まれているため、洗顔料だけで落とすことは難しいといえます。
メイクや皮脂汚れがお顔に残った状態でいると、ニキビや黒ずみの原因になるので、しっかりとオフしましょう。
適量のクレンジング剤を手に取り、クルクルとマッサージを行うように優しくお顔に馴染ませます。
メイクや皮脂汚れが浮き上がってクレンジング剤に馴染んだら、お顔に残らないようによく洗い流してください。
②洗顔
クレンジングを終えたら、洗い残しや古い角質を落とすために洗顔を行います。洗顔料を使用する際には、しっかりと泡立ててからお顔に乗せましょう。
ゴシゴシと擦ると摩擦でお肌がダメージを受けてしまうので、クレンジングと同様、クルクルと円を描くように優しくお肌に乗せます。
最後に、泡が残らないようによくすすぎ、タオルでそっと水分を拭き取ってください。

クレンジング剤の中には、W洗顔不要の製品も存在します。
お肌への負担を減らしたい、洗顔の手間を減らしたいという方は、W洗顔不要のクレンジング剤を使用しましょう。
お肌への負担を減らしたい、洗顔の手間を減らしたいという方は、W洗顔不要のクレンジング剤を使用しましょう。
③化粧水
洗顔を終えたら、朝と同様に、化粧水を塗布してお顔の水分を補います。ブースターを使用する場合は、洗顔後、化粧水を塗布する前に使用してください。
季節や肌タイプによって使用する製品は異なりますが、肌乾燥が気になる場合は、重ね付けすると良いでしょう。
お肌への馴染み具合を確認しながら、気になる部分に数回に分けて化粧水を塗布してください。
朝はメイク崩れが起こらないようにさっぱりタイプ、夜は保湿力が高いしっとりタイプと、化粧水を使い分けるのもおすすめです。
④美容液
化粧水でお肌のうるおいを補ったら、次に、美容液で美容成分を追加します。日中に受けた肌ダメージのケアを目指して、高い美容効果が期待できる美容液を使用しましょう。
紫外線ダメージが気になるという方には、トラネキサム酸やビタミンC誘導体などの美白(※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ)効果が期待できる製品がおすすめです。
肌乾燥が気になるという方は、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された製品を使用すると良いでしょう。
肌悩みやそのときのお肌のコンディションに合わせて、最適なアイテムを選択してください。
⑤乳液・クリーム
化粧水や美容液で水分や美容成分を補ったら、最後に乳液やクリームでお肌に蓋をします。夜はメイクをしないので、メイク崩れを気にする必要はありません。
朝にはさっぱりタイプの乳液を使用しているという方は、夜には保湿重視でしっとりタイプのクリームを使用しても良いでしょう。
就寝中の肌乾燥が気になるという方や、夜間に集中的に肌ケアを行いたいという方には、ナイトクリーム(夜用クリーム)がおすすめです。
メンズのスキンケアの順番とポイントは?
男性のスキンケアも、基本的には女性のスキンケアと同じ順番で行います。男性の場合は、洗顔後、化粧水を塗布する前に「髭剃り」を済ませましょう。
髭を剃った後はお肌が乾燥しやすい状態にあるので、刺激がマイルドなアイテムでお肌を保湿することをおすすめします。

一般的に、女性よりも男性の方が、皮脂の分泌量が多い傾向にあります。
ニキビやお肌のベタつきが気になるという方は、油分が多いクリームの使用は避けて、軽いテクスチャーの乳液を使用してください。
ニキビやお肌のベタつきが気になるという方は、油分が多いクリームの使用は避けて、軽いテクスチャーの乳液を使用してください。
脂性肌のスキンケア方法についてお悩みの方は、下記ページをご覧ください。
関連ページ:脂性肌(オイリー肌)の正しいスキンケア方法をご紹介!アイテムの選び方や注意点について解説
スキンケアを行う際の注意点
正しい順番を把握しておくことも大切ですが、スキンケアの際にはいくつか注意しておかなければならない点が存在します。お肌の美しさと健康を維持するためにも、注意点も併せてチェックしておきましょう。
洗顔にはぬるま湯を使用する
洗顔を行う際には、32~36度程度のぬるま湯を使用しましょう。40度を超えるような熱いお湯を使用すると、必要な皮脂が奪われて赤みや肌乾燥が起こりやすくなります。
また、20度を下回るような冷たい水を使用すると、毛穴が引き締まって汚れを十分に除去できません。
お肌に触れると少しひんやりする程度のぬるま湯で、洗顔料が残らないよう丁寧に洗い流すことが大切です。
クレンジングはすすぎをしっかりする
メイクを落とす際には、クレンジング剤がお顔に残らないように、最後にしっかりとすすぎましょう。皮膚に付着したほこりや花粉、メイク汚れを落とすことは大切ですが、ゴシゴシ擦るとお肌に負担がかかります。
また、クレンジング剤は洗浄力が高いことから、お肌に残ると必要な皮脂が奪われてしまいます。
クレンジングを手に取ったら顔全体に優しく丁寧に馴染ませて、しっかりと洗い流してください。
季節によってスキンケアアイテムを使い分ける
使用するスキンケアアイテムは、季節によって使い分けることが大切です。気温や温度、花粉や紫外線など、お肌を取り巻く環境は季節によって異なります。
夏場には油分の少ない製品を使用し、冬場には保湿効果の高い製品を使用するといった具合に、その時期に適したスキンケアアイテムを使用しましょう。
春先から夏場にかけては、花粉や紫外線などの外的刺激が多い時期なので、刺激のマイルドなスキンケアアイテムを使用してください。
季節の変わり目に肌荒れが起こりやすいという方は、下記ページもご覧ください。
関連ページ:季節の変わり目に肌荒れが起こる原因とは?対処方法やおすすめのスキンケアアイテムをご紹介
お悩み別!おすすめのスキンケアアイテム

正しい順番でスキンケアを行っていても、肌トラブルが発生することがあります。
肌悩みを抱えているという方は、使用している製品がお肌に合っているか見直してみましょう。
最後に、お肌のお悩みに合わせて、おすすめのスキンケアアイテムをいくつかご紹介します。
使用している製品を見直したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
【お悩み①】化粧水や美容液がお肌に馴染みにくい
角質が厚くなっていたり、皮脂の分泌量が多かったりすると、スキンケアアイテムを塗布しても、成分が皮膚の角質層まで浸透しにくくなります。化粧水や美容液がお肌に馴染みにくいと感じたときには、以下の製品を試してみてください。
プラスリストア クレンジングソープ泡 ピールケア

販売価格:¥3,960(税込)
内容量:200ml
角質ケアが行える泡タイプの洗顔料が、『プラスリストア クレンジングソープ泡 ピールケア』です。
きめ細かい泡で、クレンジング・洗顔・角質ケアが1本で完結します。
レーザー・光治療を受けた方や、お肌のザラつきが気になる方におすすめです。
ビューティフルスキン バランスケアウォッシュ

販売価格:¥4,180(税込)
内容量:200g
弱酸性の濃密泡洗顔料が、『ビューティフルスキン バランスケアウォッシュ』です。
洗顔時の皮膚への刺激を極力抑えながら、毛穴の詰まりや汚れを除去してスッキリ洗い上げます。
油分が多い脂性肌の方や、ニキビや肌荒れが起こりやすい方におすすめです。
【お悩み②】スキンケア後の肌乾燥が気になる
化粧水や美容液を使用しても、皮膚が突っ張るような感覚があったり、お肌が乾燥してすぐにカサついてしまったりする方もいるでしょう。美容成分をお肌に塗布しても、そのまま放置していると肌乾燥が進みます。
スキンケアの仕上げに乳液やクリームを使用して、水分が逃げてしまわないようにしっかりと蓋をしましょう。
肌乾燥が気になるという方には、以下の製品がおすすめです。
エテルナムDR クリーム

販売価格:¥19,800(税込)
内容量:30g
お肌にうるおいを閉じ込める保湿クリームが、『エテルナムDR クリーム』です。
「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」、「プロテオグリカン」や「セラミド」などの複数種類の保湿成分を配合。
キメ細かくふっくらと柔らかい、若々しい印象の素肌へ導きます。
エムディア ラッピングクリーム

販売価格:¥9,350(税込)
内容量:80g
毎日使用できるクリーム状マスクが、『エムディア ラッピングクリーム』です。
保湿成分「シアバター」や、保水性と弾力性に優れた「プロテオグリカン(タンパク質)」を配合。
軽いテクスチャーのベタつきの少ないクリームが、就寝中にお肌にうるおいやハリ・弾力をもたらします。
【お悩み③】目元の小ジワや唇のカサつきが気になる
目元の小ジワや唇のカサつきなど、ピンポイントで気になる部分があるという方もいるでしょう。目元や唇は皮膚が薄く、外部刺激に弱いため、それぞれの部位に適したスキンケアアイテムを使用する必要があります。
ポイントケアを行いたいという方は、以下の製品を試してみてください。
エンビロン C-クエンスアイジェル

販売価格:¥7,150(税込)
内容量:10ml
目元・口元のケアに特化したジェル状美容液が、『エンビロン C-クエンスアイジェル』です。
保湿成分「ペプチド」や整肌成分「ビタミンA・C・E」が、なめらかでハリのある若々しい印象のお顔へ導きます。
エテルナムDR リップセラム(クリア)

販売価格:¥8,800(税込)
内容量:8ml
乾燥した唇にうるおいを与える唇用美容液が、『エテルナムDR リップセラム(クリア)』です。
「ヒト臍帯由来間葉系幹細胞培養上清液」や「フラーレン」、「チャ葉エキス」などの保湿成分が、艶のあるふっくらとした唇へ導きます。
スキンケアアイテムをお探しの方は麗ビューティー皮フ科クリニックへ

どのように優れた製品でも、正しい使い方をしなければ、効果を十分に得ることは難しいといえます。
スキンケアに力を入れているものの、思ったように効果が得られないという方は、スキンケアの順番を見直してみましょう。
自身に合った製品を探しているという方は、麗ビューティー皮フ科クリニックへご相談ください。
医師に直接ご相談いただければ、患者様のお肌の状態に合わせて、最適なスキンケアアイテムをご紹介いたします。
オンライン診療をご利用いただければ、遠方にお住まいの方でも、ご自宅にいながら受診することが可能です。
「お肌の乾燥が気になる」、「お肌の赤みが改善できない」など、まずはお気軽にご相談ください。

▼記事監修医師
麗ビューティー皮フ科クリニック
医師 松村 迪
2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。
麗ビューティー皮フ科クリニック
医師 松村 迪
2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。