ビニール肌について解説
高濃度のビタミンAを使用してスキンケアが行えることから、高い人気を誇るエンビロンですが、「ビニール肌になる」という噂があります。

エンビロンの製品を使用すると、本当にビニール肌になってしまうのでしょうか。

今回は、エンビロン製品の噂の真相について解説します。

ビニール肌になるといわれる理由や製品の正しい使い方をご紹介しますので、ぜひご一読ください。




ビニール肌とは

肌トラブルとして有名な「ビニール肌」ですが、そもそもどのような状態を指しているのでしょうか。

まずは、ビニール肌の特徴や原因について解説します。

ビニール肌の特徴

お肌の角質が薄くなり、キメが失われてツヤがあるように見える状態を「ビニール肌」といいます。

ビニールを貼り付けたようにツルツルとしていて輝きがあることから、健康的なツヤ肌と勘違いされる方も少なくありません。

しかし、実際にはお肌の凹凸がなくなり、角質層の下の顆粒層がむき出しになっている状態にあります。

角質は水分を保ち、外部刺激からお肌を守る働きを持つため、角質が失われたビニール肌は、バリア機能が低下して肌トラブルが起こりやすいデリケートな状態にあるといえます。

ビニール肌の主な特徴は、以下の通りです。
・光に反射する不自然なツヤがある
・ツヤがあるのに乾燥やつっぱりを感じる
・赤みやかゆみが発生することがある
・化粧品を塗布すると、ヒリヒリとした痛みを感じることがある

ビニール肌になる原因

ビニール肌になる主な原因は、お肌への「刺激」にあります。

特に以下にあてはまる方は、注意が必要です。
・角質ケア(ピーリング)を頻繁に行っている
・刺激の強いスキンケアアイテムを使用している
・洗顔時にゴシゴシとお顔を擦っている

頻繁に角質ケアを行ったり、刺激の強い成分が含まれたスキンケアアイテムを使用したりすると、バリア機能が低下してしまいます。

ビニール肌になりやすくなるので、過度なスキンケアは行わないように注意しましょう。

外出の際には日焼け止めを塗布して、お肌がダメージを受けないように配慮することが大切です。

エンビロンを使用するとビニール肌になる?

ビニール肌になる可能性について
エンビロンについて調べると、「ビニール肌になる」という噂を目にすることがあります。

エンビロン製品を使用すると、お肌の状態が悪化してしまうのでしょうか。詳しく解説します。

ビニール肌になる可能性について

エンビロンに限らず、「高濃度レチノール」が配合された製品を使用すると、ビニール肌になる可能性があります。

ビタミンAには「攻めのビタミンA」と「守りのビタミンA」の2種類存在し、レチノールは攻めのビタミンAに分類されます。

高い美容効果が期待できる半面、ビニール肌になる可能性があるため、扱い方に注意が必要です。

エンビロン製品では、フォーカスヴァイブランスプラスシリーズの「 A-ブーストセラム」と「A-ブーストセラムインテンス」に配合されています。

その他の製品に配合されているのは、守りのビタミンAに分類される「パルチミン酸レチノール」です。

同じビタミンAでもお肌への作用は異なるため、パルミチン酸レチノールがビニール肌を引き起こす可能性は低いです。

エンビロンの大半の製品に含まれるビタミンAは「守りのビタミンA」であるため、ビニール肌になる可能性は低いといえるでしょう。


エンビロンについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページをご覧ください。

関連ページ:エンビロンのA反応はいつまで続く?原因や症状、正しい対処法について解説


ビニール肌を防ぐポイント

エンビロンは、独自の研修を受けた一部のサロンやクリニックに対してのみ、製品の販売を許可しています。

自身に合ったスキンケアアイテムを選ぶためにも、エンビロン製品を購入する際には、正規取扱店舗でカウンセリングを受けましょう。

美容皮膚科でカウンセリングを受けると、医師がお肌の状態を診察した上で、最適な製品を紹介してくれます。

正しい使い方やA反応が起こった場合の対処方法も教えてもらえるので、「エンビロンに興味がある」、「ビニール肌にならないか心配」という方は、正規取扱店舗に相談してください。


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ビニール肌を放置するリスク

ビニール肌のリスク
お肌にツヤが出て一見美しく見えるビニール肌ですが、放置しているとどのようなリスクが想定されるのでしょうか。

ビニール肌がお肌にもたらす影響について解説します。

赤みやかゆみが出る

ビニール肌を放置すると、肌トラブルが慢性化する可能性があります。

皮脂の分泌量が減り、乾燥した状態が続くと、赤みやかゆみが発生しやすくなります。

脂性肌の方は、一時的に皮脂分泌が過剰になることがありますが、最終的には皮脂の分泌量が減ってお肌が乾燥した状態になるでしょう。

かゆみが気になって掻いてしまうと、肌トラブルが悪化する可能性があります。

ビニール肌になったと気付いたら、放置せずに皮膚科や美容皮膚科クリニックを受診しましょう。

乾燥による肌老化が起こる

お肌が乾燥している上にバリア機能が低下した状態が続くと、一時的な肌トラブルだけでなく、将来的な肌トラブルに繋がる可能性もあります。

皮膚が水分量を維持できなくなるため、徐々にお肌のハリや弾力が失われて、シワやたるみが発生します。

また、慢性的に赤みが発生することで、健康な状態に戻っても赤みが引かなくなることもあるでしょう。

ビニール肌は一見すると美しいツヤを持ちますが、肌トラブルが起こっている状態であることを忘れてはいけません。

将来的に深刻なトラブルを引き起こさないためにも、早い段階で対処しておくことが大切です。

ビニール肌になった場合の対処方法

ビニール肌への対処方法
エンビロン製品を使用してビニール肌になる可能性は低いものの、誤ったスキンケアを行うと、誰でもビニール肌になる可能性があります。

万が一、肌トラブルが起こってしまった場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか。詳しく解説します。

①お肌への刺激を抑える

ビニール肌は、外部刺激に弱い状態にあります。

お肌に刺激を与えると、赤みやかゆみ、ニキビが発生しやすくなるので、十分に注意してください。

ピーリングや刺激の強いスキンケアアイテムの使用は、中断する必要があります。

また、メイクアイテムもお肌に刺激を与えることになるので、メイクは行わない、もしくはポイントメイクに留めるように心がけましょう。

洗顔を行う際には、洗浄力がマイルドな洗顔料を選び、擦らずに優しく塗布することが大切です。

クリームタイプやミルクタイプ、ジェルタイプの洗顔料で、素早く洗顔を済ませましょう。

②保湿を行う

刺激の強いスキンケアアイテムの使用は控えなければなりませんが、スキンケア自体は行う必要があります。

保湿成分が含まれた低刺激なスキンケアアイテムを使用して、お肌にうるおいを与えましょう。

「セラミド」や「ヒアルロン酸」といった保湿成分が含まれる製品がおすすめです。

エンビロンには、保湿に特化した製品も存在します。

保湿ケアに集中したいという方は、カウンセリングで紹介してもらうと良いでしょう。


▼エンビロン デリケートジェル
C-クエンストーナー
販売価格:¥4,400(税込)
内容量:60ml


▼エンビロン デリケートクリーム
C-クエンストーナー
販売価格:¥4,400(税込)
内容量:60ml

③紫外線対策を行う

バリア機能が低下したお肌に紫外線を浴びると、炎症を引き起こしやすくなります。

紫外線は季節を問わずに頭上から降り注いでいるので、お肌がデリケートな時期にはしっかりと紫外線対策を行いましょう。

日焼け止めを使用する場合は、低刺激処方の製品を使用してください。

また、日焼け止めだけでなく、日傘や帽子、アームカバーなどのアイテムを併用して、お肌を保護することも大切です。


▼エンビロン ラドシールドミネラルサンスクリーン
C-クエンストーナー
販売価格:¥5,390(税込)
内容量:25ml(SPF15/PA+++)


▼エンビロン ラドエンリッチドサンクリーム
C-クエンストーナー
販売価格:¥5,060(税込)
内容量:25ml(SPF15/PA+++)


エンビロンについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページをご覧ください。

関連ページ:エンビロン(ENVIRON)の使い方と順番をご紹介!効果を引き出す方法や注意点は?


お肌のお悩みは麗ビューティー皮フ科クリニックへご相談ください

ビニール肌に関する記事のまとめ
エンビロンに限られたことではありませんが、スキンケアアイテムには、メリットだけでなくデメリットも存在します。

しかし、デメリットが怖いからと使用を避けると、十分に美容効果が得られません。

スキンケアアイテムの使用を避けるのではなく、リスクについて正しく理解した上で、対処方法を把握しておくことが大切です。

エンビロンの使用に際して不安を感じているという方は、麗ビューティー皮膚科クリニックへご相談ください。

医師が正しい使い方や注意点をしっかりとご説明した上で、患者様のお肌に合った製品をご紹介いたします。

まずはエンビロンについて知りたい、ビニール肌になっていないか診てほしいなど、お気軽にカウンセリングにお申し込みください。


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▼記事監修医師
 麗ビューティー皮フ科クリニック
 医師 松村 迪

2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。