
肌質や肌悩みは人によって異なるため、自身に合ったスキンケア方法を探す必要があります。
脂性肌である場合は、どのような点に注意してスキンケアを行えば良いのでしょうか。
また、どのようなスキンケアアイテムを選択すれば良いのでしょうか。
今回は、脂性肌の方に向けて、知っておきたいスキンケアのポイントをいくつかご紹介します。
スキンケアアイテムの選び方や注意点、おすすめのアイテムもいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
脂性肌(オイリー肌)とは?
脂性肌(オイリー肌)とは、皮脂の分泌量が多く、ベタつきやすいお肌を指します。人の肌質は、主に乾燥肌・敏感肌・普通肌・混合肌・脂性肌の5種類に分かれますが、脂性肌の大きな特徴は「皮脂が過剰分泌される」という点です。
余分な皮脂のせいで、メイクをしても安定せず、化粧崩れが起こりやすいでしょう。

お顔のテカリやベタつきといった問題の他にも、ニキビや黒ずみなどの肌トラブルが起こりやすいという点には注意が必要です。
脂性肌の正しいスキンケア方法

皮脂が多い脂性肌の方は、どのような方法でスキンケアを行えば良いのでしょうか。
クレンジングや洗顔、保湿ケアや紫外線ケアなど、それぞれのシーンに合った正しいスキンケア方法をご紹介します。
クレンジング
余分な皮脂を落とすことは大切ですが、必要な皮脂まで落とさないように注意しましょう。お顔のテカリやベタつきが気になるからといって、執拗にクレンジングを行うと、必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。
肌馴染みの良いジェルタイプやオイルタイプの製品を選択して、適度にお肌のうるおいを維持しましょう。
また、メイクを落とさずに寝てしまうと、黒ずみや毛穴詰まりの原因となります。
お肌への負担を軽減するためにも、帰宅後には、すぐにクレンジングを使用してメイクを落としてください。
皮脂による毛穴の黒ずみが気になるという方は、下記ページもご覧ください。
関連ページ:毛穴の黒ずみについて解説!原因や対処方法、おすすめのスキンケアアイテムをご紹介
洗顔
脂性肌の方には、油分の少ない固形石けんや、泡で出てくるポンプ式洗顔料がおすすめです。固形石けんを使用する場合は、スポンジやネットでよく泡立ててから使用してください。
お肌に泡を乗せて優しく汚れを落とし、36~38度程度のぬるま湯で洗い流しましょう。
泡をしっかり落としきれていないと、お肌に残って肌トラブルを引き起こします。
髪の毛の生え際やフェイスラインに泡が残らないように、よく洗い流すことが大切です。
保湿ケア
「テカリやベタつきが気になるから保湿はしない」という方もいますが、脂性肌の方にも保湿ケアは必要です。皮脂の分泌を抑制するためには、お肌を健康な状態に整える必要があります。
皮膚の水分が失われると、皮脂の分泌が促進されてしまうので、洗顔後にはしっかりと保湿ケアを行いましょう。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれるアイテムを選択して、適量をお肌に塗布してください。
紫外線ケア
紫外線を浴びるとお肌の水分量が低下してしまうので、脂性肌の方は紫外線ケアにも力を入れましょう。お肌の水分量が低下すると、うるおいを維持するために、皮脂の分泌が促進されてしまいます。
肌トラブルや化粧崩れにお悩みの方は、しっかりと紫外線ケアを行いましょう。
外出する際には、日焼け止めを塗布することはもちろん、日傘や帽子、カーディガンや手袋などのアイテムも併用して、紫外線を浴びないように工夫してください。

一般的な日焼け止めは汗や皮脂によって落ちてしまうので、外出先でも2~3時間を目安に塗り直しを行うことが大切です。
脂性肌のスキンケアのポイントと注意点

正しいスキンケア方法の他にも、知っておきたいポイントや注意点が存在します。
脂性肌に合ったケアを実現するためにも、正しいスキンケア方法と併せてチェックしておきましょう。
①お肌に刺激を与えない
皮脂を洗い流したいからといって、クレンジングや洗顔の際にお肌をゴシゴシと擦ってはいけません。お肌に刺激を与えると、肌機能が低下して皮膚の乾燥を招きます。
お肌のうるおいを守るために、さらに皮脂が分泌されてしまうことになるので、刺激を与えないように注意してください。
クレンジングや洗顔料を塗布する際には、お肌に乗せて、くるくると円を描くように優しく馴染ませます。
時間をかけると皮膚に負担がかかってしまうので、1分以内に終えるように心がけましょう。
②油分の多いアイテムは使用しない
クレンジングに関しては、油分が含まれるアイテムを選択しても構いませんが、乳液やクリームに関しては、油分の多いアイテムは選択しないようにしましょう。スキンケアの仕上げに油分の多いアイテムを使用すると、テカリやベタつきの原因になります。
また、毛穴詰まりが起こってニキビが発生してしまうので、オイルフリーの製品を選択することをおすすめします。

スキンケアアイテムをライン使いしているという方は、脂性肌に適した製品を選択することが大切です。
③皮脂抑制成分が含まれるアイテムを使用する
脂性肌の方は、スキンケアアイテムを選ぶ際に、皮脂抑制成分が含まれるアイテムを選択しましょう。テカリやベタつきなどのお悩みは、主に「皮脂の過剰分泌」によって起こります。
皮脂抑制作用のある製品を使用して、皮脂の分泌量をコントロールすることが大切です。
皮脂の過剰分泌を放置していると、毛穴の黒ずみや毛穴開き、ニキビの原因となります。
スキンケアアイテムに含まれる成分に注目して、脂性肌に合った製品を使用してください。
脂性肌向けスキンケアアイテムの選び方
皮脂によるテカリを抑えたり、お肌を引き締めたりする効果が期待できるスキンケアアイテムを選択しましょう。脂性肌の方には、主に以下の成分が含まれるスキンケアアイテムがおすすめです。
・ビタミンC
・ビタミンA(レチノール)
・サリチル酸
・グリコール酸
・ナイアシンアミド
ビタミンCについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。 ・ビタミンA(レチノール)
・サリチル酸
・グリコール酸
・ナイアシンアミド
関連ページ:ビタミンCはお肌に良い?美容効果や健康効果、摂取するポイントや注意点を徹底解説
脂性肌を改善するために注意したい生活習慣
自身に合ったスキンケアアイテムを使用することも大切ですが、脂性肌を改善するためには、生活習慣を見直す必要があります。脂性肌を改善したい場合は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。
日々の生活の中で、見直したいポイントをいくつかご紹介します。
糖質・脂質の過剰摂取
皮脂の分泌量は食生活でも変化するので、脂性肌の方は、糖質や脂質を摂り過ぎないように注意してください。糖質を摂り過ぎると、血糖値が上昇して皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌量が増加します。
また、脂質を摂り過ぎると、皮脂分泌が促進されてしまいます。
食生活が乱れているという方は、下記の食品をたくさん食べていないかチェックしてみましょう。
糖質:白米・パン・麺類・いも類・砂糖
脂質:肉類(油の多い肉や加工肉)・乳製品・卵
脂質:肉類(油の多い肉や加工肉)・乳製品・卵
喫煙・飲酒
タバコの煙が体に付着すると、皮膚を守るために皮脂の分泌が促進されます。また、アルコールを摂取すると、毛細血管が拡張して皮脂腺が刺激され、皮脂の過剰分泌が起こります。
タバコを吸ったり、アルコールを摂取したりする習慣をお持ちの方は、少し控えるように心がけましょう。
ストレスでどちらもやめられないという方は、喫煙・飲酒以外にリラックスできる習慣を探して、ストレス対策を行うことをおすすめします。
睡眠不足
皮脂の分泌量をコントロールするためには、良質な睡眠も重要です。睡眠不足の状態が続くと、ホルモンバランスが乱れて皮脂量も変化します。
食生活やスキンケアに気を付けているのに皮脂の分泌量が多いという方は、睡眠不足に陥っていないか確認してみましょう。
十分な睡眠時間を確保できない状況でも、睡眠の質を高めることは可能です。
お風呂でぬるま湯にゆっくりと浸かったり、ストレッチを行ったりと、就寝前にリラックスできる習慣を取り入れましょう。
脂性肌におすすめ!スキンケアアイテム3選

スキンケアアイテムの選び方について理解しているものの、実際にアイテムを選ぶとなると迷ってしまう方も少なくありません。
最後に、麗ビューティー皮フ科クリニックがおすすめする、脂性肌向けのスキンケアアイテムを3種類ご紹介します。
自身に合ったスキンケアを実現するためにも、ぜひチェックしてください。
プラスリストア クレンジングソープ泡 ピールケア

販売価格:¥3,960(税込)
内容量:200ml
泡タイプのクレンジングソープが『プラスリストア クレンジングソープ泡 ピールケア』です。
無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリー・石油系界面活性剤フリー。
「サリチル酸」が皮脂のバランスを整え、「グリコール酸」がお肌を引き締めてお顔を清潔な状態に導きます。
エンビロン クリアスキンオイル

販売価格:¥5,060(税込)
内容量:100ml
脂性肌や皮脂トラブルにお悩みの方におすすめのプレクレンザーが、『エンビロン クリアスキンオイル』です。
毛穴汚れにアプローチする「高精製ミネラルオイル」や「BHA(サリチル酸)」、お肌を健康な状態に整える「ティーツリー葉油」を配合。
お顔の余分な皮脂や汚れをすっきり落とし、黒ずみの発生を抑えます。
ビューティフルスキン バランスケアローション

販売価格:¥7,150(税込)
内容量:100mL(500円玉1個分使用で約2ヵ月分)
お肌の皮脂バランスを整えてうるおいをもたらす化粧水が、『ビューティフルスキン バランスケアローション』です。
吸脂成分「シリカ」や、皮脂のバランスを整える「ビタミンC誘導体」、「フラーレン」を配合。
さらに保湿成分「セラミド」や「酵素合成グリコーゲン」を配合することで、余分な皮脂を取り除きながらもしっかりとお肌のうるおいをキープします。
脂性肌の方はもちろん、皮脂量の多い混合肌の方にもおすすめです。
脂性肌のお悩みは麗ビューティー皮フ科クリニックへご相談ください

自身の肌質に合ったスキンケアを行わないと、肌トラブルにつながります。
お肌の状態を健やかに保つためにも、脂性肌に適したスキンケアを行いましょう。
スキンケアアイテムをお求めの方は、麗ビューティー皮フ科クリニックへご相談ください。
肌質や肌悩みに合わせて、最適なアイテムをご紹介いたします。
クリニックへの来院が難しいという方は、オンラインショップやオンライン診療をご利用ください。

▼記事監修医師
麗ビューティー皮フ科クリニック
医師 松村 迪
2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。
麗ビューティー皮フ科クリニック
医師 松村 迪
2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。