ビタミンCの美容効果や健康効果について詳しく解説
「ビタミンCはお肌に良い」という話しは知っていても、具体的にどのような美容効果が期待できるのかは知らないという方もいるのではないでしょうか。

今回は、ビタミンCに期待できる美容効果や健康効果、摂取するポイントや注意点について詳しく解説します。

おすすめのスキンケアアイテムもご紹介しますので、より高い美容効果を得たいという方は、ぜひ参考にしてください。




ビタミンCの基礎知識

ビタミンCの効果を知る前に、まずは基本的な知識を学んでおきましょう。ビタミンCの特性や正しい摂取方法をご紹介します。

ビタミンCを摂取するポイント

厚生労働省の定めでは、ビタミンCの一日あたりの推奨摂取量は1日100mgです。

しかし、これは最低基準であり、健康を維持するには800mg以上、美容目的の場合は1,000mg以上摂取する必要があるといわれています

ビタミンCは、ストレスや運動により消費されます。飲酒や喫煙をするとさらに消費されやすくなるため、より多くの量を摂取しなければなりません。

バランスの良い食事が基本ですが、食事だけでは足りない場合は、サプリメントのような栄養補助食品やビタミンCが配合されているスキンケアアイテムを活用しましょう。

ビタミンCを摂取する際の注意点

ビタミンCは体内で作り出すことができない成分であるため、外部から摂り入れる必要があります。

ビタミンCは水溶性ビタミンに分類され、水に溶けやすい性質を持ちます。

必要量を満たすと吸収されなかった分は体外に排泄されるため、過剰摂取が起こることはまずありませんが、一度に摂取し過ぎると下痢や腹痛などの症状が現れる可能性があります。

食事から摂取する分には問題ありませんが、サプリメントを使用する場合は、定められた一日の摂取量以上は口にしないように注意しましょう。

ビタミンCの美容効果

ビタミンCに期待できる美容効果について
ビタミンCを摂取することで、どのような美容効果が得られるのでしょうか。具体的な効果をご紹介します。

シミ・くすみの改善

紫外線を浴びて体内で活性酸素が発生すると、皮膚の内部にあるメラノサイトで「メラニン色素」が合成されます。

お肌を守るために必要な働きではあるものの、メラニン色素が過剰に合成されると、シミやくすみを発生させてしまいます。

ビタミンCは抗酸化作用を持つため、活性酸素の発生を抑制してメラニン色素の合成を阻害することが可能です。

また、ビタミンCには、すでにできてしまったメラニンを還元して、シミやくすみを改善する効果も期待できます。

シワ・たるみの改善

真皮層にあるコラーゲンやエラスチンは、お肌のハリや弾力を支える線維です。

コラーゲンやエラスチンは活性酸素によって減少するため、 加齢や紫外線、ストレスといったさまざまな原因でお肌のハリや弾力は失われてしまいます。

ビタミンCには、コラーゲンやエラスチンといった線維の合成をサポートする働きがあり、シワやたるみの改善が期待できます。

ニキビの予防や改善

過剰に分泌された皮脂は、活性酸素によって酸化し、毛穴の炎症を起こしたりニキビを発生させたりします。

ビタミンCには、過剰な皮脂分泌を抑える作用があります。

また、ニキビの原因となるアクネ菌に対抗できる抗菌作用を持つため、ニキビが発生したり、ニキビが悪化したりするのを防ぐ効果が期待できるでしょう。

毛穴の黒ずみ改善

毛穴には皮脂腺があり、皮脂が酸化することで毛穴の黒ずみが発生します。

ビタミンCには皮脂の酸化を予防する働きがあるため、毛穴の黒ずみを防いだり改善したりする効果が期待できます。

また、ビタミンCにはコラーゲンやエラスチンといった線維を合成する働きがあるため、たるんだ毛穴を引き締めて目立ちにくくする効果も期待できるでしょう。


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スキンケアアイテムに含まれる「ビタミンC」とは?

食品と化粧品で異なるビタミンCの特徴
スキンケアアイテムに含まれるビタミンCと食品に含まれるビタミンCは、同じものなのでしょうか。両者の違いについて解説します。

スキンケアアイテムに含まれているのは「ビタミンC誘導体」

ビタミンCは、野菜やサプリメントといった食品に含まれる「純粋ビタミンC」と、「純粋ビタミンC」を改良した化合物である「ビタミンC誘導体」の2種類に分かれます。

「純粋ビタミンC」は酸素に触れると酸化しやすく、水に溶かすとお肌に浸透しにくくなるため、スキンケアアイテムに含むのは難しいとされています。

そのため、スキンケアアイテムには「ビタミンC誘導体」が使用されているのです。

「ビタミンC誘導体」とは?

ビタミンCとビタミンC誘導体の基本構造に大きな違いはありません。

ビタミンCは非常に不安定な成分であると同時に、お肌に吸収されにくいという欠点を持ちます。

皮膚の角質層は、ビタミンCのような水溶性の成分よりも脂溶性の成分の方が浸透しやすいのです。

ビタミンCの欠点を克服して、より使いやすくしたのがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体は角質層への透過性を高め、お肌に吸収された後に酵素反応によってビタミンCになり、その効果を発揮するという仕組みです。

ビタミンCの健康効果

ビタミンCに期待できるのは、美容効果だけではありません。ビタミンCを摂取することで得られる健康効果をご紹介します。

免疫力アップ

「ビタミンCを摂取すると病気を予防できる」という話しを耳にしたことはないでしょうか。

体内に侵入した細菌やウイルスなどの病原菌は、免疫細胞である白血球に攻撃され、排除されます。

白血球にはビタミンCが多く含まれることから、ビタミンCを摂取することで免疫機能が強化され、病気への抵抗力が高まるといわれているのです。

また、ビタミンCの抗酸化作用には、白血球が細菌やウイルスを攻撃する際に発生する活性酸素の過剰な働きを抑制する効果も期待できます。

「生活習慣が乱れている」、「体調を崩しやすい」など、免疫力が低下している時には、積極的にビタミンCを摂取しましょう。

ストレス緩和

体は強いストレスを受けると、ビタミンCを多く消費するという特徴があります。

また、ビタミンCは、ストレスに対抗するホルモン「アドレナリン」の合成に不可欠だといわれています

ストレスを受けるとアドレナリンが分泌され、心拍数や血圧を上げることで体を活動しやすい状態にしてくれるのです。

日々の生活でストレスを感じているという方は、ビタミンCを摂取してストレスに負けない体を作りましょう。

貧血の予防・改善

貧血の予防や改善には、ビタミンCが有効だといわれています。

貧血対策といえば鉄分を思い浮かべる方が多いですが、ビタミンCも併せて摂取することをおすすめします。

ビタミンCには鉄分の吸収を高める働きがあるため、ビタミンCを一緒に摂取した方が、より効率的に鉄分を吸収できるのです。

特に「非ヘム鉄」は体に吸収されにくい特性を持つため、ホウレン草や小松菜、豆腐や納豆といった植物性食品を口にする際には、ビタミンCも積極的に摂取してください。


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ビタミンCの種類別!おすすめのスキンケアアイテム

おすすめのビタミンC配合スキンケアアイテム
ビタミンCは、性質によっていくつかの種類が存在します。それぞれの特徴とおすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。

水溶性ビタミンC誘導体

ビタミンCをリン酸と結合させることでお肌への吸収率を高め、ビタミンC本来の効果を活かせるように改良されたのが、水溶性ビタミンC誘導体です。

水溶性ビタミンC誘導体は即効性に優れていて、短期間でお肌に吸収されるという特徴があります。

一方、浸透性に関しては脂溶性ビタミンC誘導体に劣るため、お肌の浅い部分のケアに適しています。

具体的には、ニキビケアや美白ケア、皮脂コントロールに適しているといえるでしょう。

化粧水や美容液などの水分が多いスキンケアアイテムに配合されていることが多いです。

脂溶性ビタミンC誘導体

ビタミンCを脂に溶けやすい性質に変えることで皮脂膜に浸透しやすいように改良されたのが、脂溶性ビタミンC誘導体です。

即効性は劣るものの、水溶性ビタミンC誘導体よりも皮脂膜や角質層への浸透性に優れ、持続性も持ち合わせています。

保湿性が高くお肌への刺激が少ないことから、敏感肌や乾燥肌の方でも使いやすい反面、皮脂分泌量が多い方には向かない可能性があります。

乳液やクリームなどの油分が多いスキンケアアイテムに配合されていることが多いです。

脂溶性ビタミンC誘導体が配合されている、おすすめのスキンケアアイテムを2つご紹介します。

エンビロン『C-クエンスシリーズ』

エンビロン『C-クエンスシリーズ』
販売価格:¥18,040(税込)
内容量:35ml


エンビロンからはさまざまなシリーズが登場していますが、『C-クエンスシリーズ』はエンビロンの最高峰ラインです。

ビタミンAのみならず、エイジングケアに有効なペプチドをふんだんに配合。ツヤやハリ、弾力のある美しいお肌へと導きます。

C-クエンスシリーズの中でもビタミンC誘導体が配合されているのは、高保湿ジェル『C-クエンスセラム』と、目元用美容液『C-クエンスアイジェル』の2種類です。

『C-クエンスセラム』は、ビタミンA(レチノール誘導体)の濃度によって4段階から選択できます。

リビジョン『C+コレクティングコンプレックス30%』

リビジョン『C+コレクティングコンプレックス30%』
販売価格:¥21,780
(税込) 内容量:30ml


『C+コレクティングコンプレックス30%』は、リビジョンスキンケアのビタミンCシリーズの最高峰に位置するビタミンC美容液です。

高濃度の「アスコルビン酸テトラヘキシルデシル」(ビタミンC誘導体)を30%配合。ビタミンCの力でお肌の機能を強力にサポートします。

オイルや人工色素が含まれていないため、さまざまな肌タイプの方にご使用いただけます。

両親媒性(水溶性+脂溶性)ビタミンC誘導体

水溶性と脂溶性の両方の性質を持ち、即効性と持続性に優れているのが、両親媒性ビタミンC誘導体です。

両親媒性ビタミンCといえば「APPS(アプレシエ)」が有名ですが、APPSは、従来のビタミンC誘導体の100倍以上もの浸透力を持つといわれています。

この優れた浸透力によって真皮までビタミンCを届けることが可能となり、活発にコラーゲン繊維の合成を促進することができるのです。

APPSは酸化しやすいという特徴も持つため、スキンケアアイテムを開封した場合は、なるべく早く使い切りましょう。

両親媒性ビタミンC誘導体が配合されている、おすすめのスキンケアアイテムを2つご紹介します。

ビューティフルスキン『Cフォーカスエッセンス』

ビューティフルスキン『Cフォーカスエッセンス』
販売価格:¥4,713(税込)
内容量:30ml(約60日分)


『Cフォーカスエッセンス』は、一般的な美容液に配合される添加物を排除して開発された、お肌への刺激が少ない美容液です。

2種類のビタミンC誘導体をバランス良く配合。シミや毛穴の開き、ハリ不足など、さまざまな肌トラブルに対応して美肌へと導きます。

エイジングケア成分として注目される「フラーレン」が、お肌のトラブルや老化の原因となる活性酸素を除去します。

レカルカ『CFセラムアドバンス』

レカルカ『CFセラムアドバンス』
販売価格:¥13,200(税込)
内容量:30ml


『CFセラムアドバンス』は、お肌の表面から角質層の奥まで働きかける高濃度ビタミンC美容液です。

お肌を健やかに整えて浸透力を高め、ビタミンC(アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビリン酸3Na)が透明感とハリをもたらし、ワントーン明るいお肌へ導きます。

ラン藻から抽出した天然由来成分「MAAs」配合。角質層にしっかり浸透し、お肌にふっくらとしたハリを与えます。

ブースター美容液・導入美容液・化粧水としてもご使用ください。

純粋ビタミンC(ピュアビタミンC)

純粋ビタミンCは、その名の通り、何もついていない状態のビタミンC(アスコルビン酸)です。

塗布した直後からビタミンCの効果を発揮しますが、純粋ビタミンCは非常に酸化しやすく、壊れやすいです。

純粋ビタミンCには高い効果が期待できるものの、ビタミンCの安定性が低く、スキンケアアイテムに配合するには高い技術力が必要となります。そのため、価格は高額になる傾向にあります。

純粋ビタミンC誘導体が配合されている、おすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。

ピュアメル『リセットVitaC美容液』

ピュアメル『リセットVitaC美容液』
販売価格:¥14,300(税込)
内容量:5ml×8本


『リセットVitaC美容液』は、純粋ビタミンCを独自技術によって安定化させた高濃度美容液です。

とろみのある水溶性ビタミンCがお肌の角質層まで素早く浸透し、キメの整ったハリのあるツヤ肌へ導きます。

純粋ビタミンCの他にも、お肌のキメを整える「海洋プラセンタ」や、お肌にうるおいとハリを与える「グルタチオン」、「コチニールサボテン果実エキス」などの成分が配合されています。

ビタミンCの美容効果に関するご相談は麗ビューティー皮フ科クリニックへ

ビタミンCの美容効果についての記事のまとめ
ビタミンCは、美容や健康にさまざまな良い効果をもたらしてくれますが、正しい方法で摂取しなければ効果は半減してしまいます。

ビタミンCを正しく活用して、美しく健やかな体作りを目指しましょう。

「ビタミンCの美容効果についてさらに詳しく知りたい」、「ビタミンCが含まれるスキンケアアイテムがほしい」という方は、麗ビューティー皮フ科クリニックへご相談ください。

医師が患者様のお肌を診察した上で、最適なスキンケアアイテムをご提案します。

麗ビューティーが取り扱うスキンケアアイテムの詳細はこちら

▼記事監修医師
 麗ビューティー皮フ科クリニック
 院長 居原田 麗

滋賀県草津市生まれ。2006年に国立滋賀医科大学を卒業後、2011年に「麗ビューティー皮フ科クリニック」を開院。
「日本美容皮膚科学会」「日本美容外科学会」正会員。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会」認定医。