日焼け止めの塗り方について解説
日焼け止めを使用したことはあっても、正しい塗り方を知らないという方もいるのではないでしょうか。

紫外線防止効果を十分に得るためにも、改めて日焼け止めの塗り方をおさらいしておきましょう。

今回は、日焼け止めの正しい塗り方やNGな塗り方、塗布する際の注意点をご紹介します。

本格的に夏を迎える前に、ぜひご一読ください。




日焼け止めの塗り方

正しい塗り方をしなければ、日焼け止めの効果を十分に引き出すことはできません。まずは、日焼け止めの正しい塗り方を部位別にご紹介します。

お顔への塗り方

日焼け止めをお顔に塗布する場合は、事前にスキンケアでしっかりと保湿を行いましょう。

メイクをする場合は、化粧下地を塗布する前に日焼け止めを使用します。

お顔への日焼け止めの塗り方は、以下の通りです。
①メーカーが指定する適量を手に取り、右頬・左頬・額・鼻・あごの5箇所に点置きします。

②頬や額など、パーツが広い部位からお肌へ塗り広げます。

③まぶたや小鼻、口周りなど、細かい部位には指先やスポンジで馴染ませます。

④日焼け止めがお肌に密着するように、両手で顔全体を包み込むように軽く押さえます。

体への塗り方

体のように広い範囲に日焼け止めを塗布する場合は、容器から直接お肌に日焼け止めを乗せます。

腕や足などの塗布したい部位に、線を引くように日焼け止めを容器から出します。

薄く塗布すると十分に紫外線防止効果が得られないので、メーカーが推奨する量を塗布してください。

お肌に塗り広げる際には、手のひらを使用します。 指先を使用するとかえってムラになりやすいので、手のひらで大きく円を描くようにゆっくりと塗布しましょう。

背中やお尻などの手が届きにくい部位には、スプレータイプの日焼け止めがおすすめです。

首・デコルテへの塗り方

日焼けが起こりやすく、エイジングサインが現れやすい部位が、首とデコルテです。

紫外線ダメージによって首にシワが発生すると、それだけで実年齢よりも上に見られてしまうことがあります。

あごの下や首周り、デコルテといった部位は、特に入念に日焼け止めを塗布しておきましょう。

あごの下からデコルテにかけて、体の前面に塗布する場合は上を向きます。首の後ろやうなじなど、体の後面に塗布する場合は、下を向くとムラなく塗布できます。

ゴシゴシと擦らずに、親指以外の4本の指を使用して優しく撫でるように塗布してください。


日焼け止めについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。

関連ページ:日焼け止めの効果とは?種類や選び方について詳しく解説!


塗り残しが発生しやすい部位

お顔の周辺で塗り残しが発生しやすいのは、髪の毛の生え際やあごの下、耳や唇、首の後ろです。

細かく入り組んだパーツが多いお顔周辺は、丁寧に日焼け止めを塗布したつもりでも、塗り残しが発生しやすいです。

一つ一つのパーツを意識しながら、丁寧に日焼け止めを塗り広げましょう。

体の場合は、手が届きにくい部位の塗り残しに注意してください。背中や手の甲、ひざの裏や足の甲を意識しながら日焼け止めを塗布します。

体は日焼け止めを塗布する範囲が広いので、指先ではなく手のひらを使ってムラなく均一に塗り広げましょう。


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日焼け止めを上手に活用するポイント

日焼け止めを塗るポイント
正しい塗り方を知ることも大切ですが、日焼け止めを上手に活用するには、いくつかポイントを押さえておく必要があります。塗り方と併せて知っておきたい、日焼け止めの活用方法を3つご紹介します。

日焼けしやすい部位は重ね塗りする

日焼け止めはムラなく均一に塗ることが大切ですが、特に日焼けしやすい部位には、重ね塗りすることをおすすめします。

額や頬などの日焼けが気になる部位には、日焼け止めを均一に塗布した後、さらに塗り重ねてシミやシワが発生しないように注意しましょう。

また、髪の生え際やこめかみ、フェイスラインは汗をかきやすく、マスクによる擦れも起こりやすい部位です

紫外線防止効果が落ちてしまわないように、あらかじめ日焼け止めを塗り重ねておいてください。

外出先でもこまめに塗り直す

どのような日焼け止めも、2~3時間を目安に塗り直すことが推奨されています。

時間が経つにつれて皮脂や汗、擦れによって日焼け止めが落ちてしまうと、紫外線防止効果が落ちてしまいます。

また、紫外線吸収剤を使用している日焼け止めの場合、一定量の紫外線を吸収すると効果が落ちてしまうので、定期的に塗り直しを行って紫外線防止効果を持続させましょう

外出先にも日焼け止めを携帯して、こまめに塗り直すことをおすすめします。

用途に合わせて日焼け止めを使い分ける

クリームタイプやミルクタイプ、ジェルタイプやパウダータイプなど、日焼け止めにもさまざまな種類が存在します。

クリームタイプはしっとりとした質感で落ちにくく、ミルクタイプはベタつきが少なく肌馴染みが良いといった具合に、タイプによって特徴は大きく異なります。

使用する部位や求める効果に合わせて、最適な日焼け止めを使い分けましょう。

日焼け止めの中でも、近年人気が高まっているのがスプレータイプです。

手が届きにくい部位やメイクをしたお顔、髪の毛や頭皮にも手軽に塗布できるため、外出先でも手早く日焼け止めの塗り直しが行えます。

日焼け止めのNGな塗り方

日焼け止めの誤った塗り方
日焼け止めを使用する際には、正しい塗り方だけでなく、誤った塗り方も把握しておくことが大切です。日焼け止めのNGな塗り方を3つご紹介します。

スキンケアをせずに塗る

乾燥した状態のお肌に日焼け止めを塗布すると、ムラになったり皮脂崩れの原因となったりします。

日焼け止めをお顔に塗布する際には、洗顔でお肌を清潔な状態に整えた上で、余分な皮脂が分泌されないようにしっかりと保湿を行いましょう。

スキンケアを行う際には、化粧水だけでなく、乳液やクリームも使用してください。

乳液やクリームで水分を閉じ込めることで、お肌のうるおいをキープできます。

保湿を行っても日焼け止めの伸びが悪い場合には、保湿が不十分である可能性があります。

スキンケアの方法を見直して、お肌の状態を整えてから日焼け止めを塗布しましょう。

十分な量を使用しない

日焼け止めを使用しても効果が感じられないという場合には、塗布する量が足りていない可能性があります。

「ベタつくと不快に感じる」、「たっぷり使うのがもったいない」といった理由で使用量を減らしてしまうと、紫外線防止効果が十分に得られません。

日焼け止めの使用量は、タイプやメーカーによって異なるので、製品パッケージに記載されている適量をよく確認した上で、十分な量を塗布してください。

外出する直前に塗る

日焼け止めは塗った瞬間から効果を発揮するのではなく、お肌に馴染んでから効果を発揮するという特徴があります。

お肌に馴染むまでに15~30分程度の時間を要するので、日焼け止めを使用する場合は、外出の30分前には塗布を完了させましょう。

家を出る直前に慌てて塗布するのではなく、朝のスキンケアの一環として日焼け止めを塗布することを習慣づけておくと、塗り忘れを防ぐことができます。


日焼け止めについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。

関連ページ:日焼け止めにも使用期限がある?正しい保管方法やおすすめのアイテムをご紹介


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日焼け止めを塗り直す方法

紫外線防止効果を持続させるためには、2~3時間置きに日焼け止めを塗り直す必要があります。

SPF値やPA値が高い製品であっても、一定量の紫外線を吸収すると効果が落ちてしまうものもあります。

また、汗や皮脂で流れてしまったり、衣服やバッグに触れて落ちてしまったりすることもあるので、外出先でも定期的に塗り直しを行いましょう。

お肌が汗や水で濡れている場合は、まずは水分を拭き取ってください。デコルテや肩など、特に日焼けしやすい部位を中心に、日焼け止めを塗り直します。

メイクの上から塗り直しを行いたい場合は、パウダータイプやスプレータイプの日焼け止めがおすすめです。

お顔の皮脂や汗をティッシュで押さえるようにして拭き取り、メイクの上から日焼け止めを塗布してください。

日焼け止めの選び方

自身に合った日焼け止めの選び方
種類が豊富な日焼け止めは、求める効果に合わせて選ぶことが大切です。日焼け止めの選び方を、2つのシーンに合わせてご紹介します。

日常的に使用する場合

SPFやPAの数値が大きいほど高い紫外線防止効果が期待できますが、その分、お肌への負担も大きくなります。

日常的に日焼け止めを使用する場合は、お肌への負担が少ない「SPF20、PA++」程度の日焼け止めが理想だといえます。

お買い物や散歩などの短時間の外出を行う際には、低刺激タイプの日焼け止めを選択してください。

紫外線は窓ガラスを通って室内に入ってくるため、室内でも日焼け止めを使用することをおすすめします。

夏場・長時間の外出時に使用する場合

紫外線量が最も多くなる夏場や、ある程度の時間屋外で過ごす場合は「SPF30~40、PA++~+++」程度の日焼け止めが理想だといえます。

炎天下の中、長時間屋外で過ごす場合は、紫外線防止効果の高い「SPF40~50+、PA+++~++++」程度の日焼け止めを選択します。

定期的に塗り直しを行うことはもちろんですが、汗や水に強い「ウォータープルーフタイプ」を選択しておくと安心です。

日焼け止めに関するご相談は麗ビューティー皮フ科クリニックへ

日焼け止めの塗り方に関する記事のまとめ
正しい塗り方を守ることで、紫外線対策が行えるのが日焼け止めです。

必要なシーンに合った日焼け止めを選択して、紫外線ダメージからお肌を守りましょう。

日焼け止めのご購入や光老化に関するお悩みは、麗ビューティー皮フ科クリニックへご相談ください。

オンラインカウンセリングでは、遠方にお住まいの方でも医師に直接ご相談いただけます。


麗ビューティーが取り扱う日焼け止めについて知りたいという方は、下記ページをご覧ください。


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▼記事監修医師
 麗ビューティー皮フ科クリニック
 医師 松村 迪

2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。