日差しの強い夏場にだけ日焼け止めを使用するという方もいますが、季節を問わず毎日使用した方が良いという意見もあります。
日焼け止めは、どのような使い方をすれば良いのでしょうか。
今回は、日焼け止めは毎日塗った方が良いといわれる理由や日焼け止めの選び方、正しい塗り方について解説します。
毎日使用できる日焼け止めもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
日焼け止めを毎日塗る理由
紫外線対策に日焼け止めは欠かせませんが、毎日使用しなければならないものなのでしょうか。まずは、日焼け止めの必要性と重要性について解説します。①紫外線は一年中降り注いでいる
日差しの強い夏場にのみ日焼け止めが必要だと思っている方が多いですが、紫外線対策は一年中必要です。紫外線の量は夏場に多く、冬場には少なくなる傾向にありますが、一年中降り注いでいることに変わりはありません。
また、曇りの日や雨の日でも紫外線は頭上から降り注いでいるので、日焼け止めを使用してしっかりと対策を行いましょう。
②室内でも紫外線の影響を受ける
屋根のある室内で過ごす日にも、紫外線対策は必要です。紫外線には「UV-A」と「UV-B」、「UV-C」の3種類ありますが、このうち「UV-A」には窓ガラスをすり抜けるという特徴があります。
そのため、室内にいてもお肌が紫外線ダメージを受けることがあるのです。
また、室内では紫外線だけでなく、ブルーライトにも注意しなければなりません。
スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトは、紫外線と同じように、お肌にダメージを与えて老化を促進させるといわれています。
シワやたるみの原因になるので、室内でもしっかりと対策を行いましょう。
日焼け止めの中には、紫外線だけでなく、ブルーライトや赤外線からお肌を保護するようなアイテムも存在します。
室内で過ごすことが多い、パソコンを使用する機会が多いという方は、ブルーライトカット効果が期待できる日焼け止めを使用してください。
③紫外線は地面で反射する
頭上から降り注ぐ紫外線は、地面で反射して、下方向からもお肌にダメージを与えます。日傘や帽子といった紫外線対策グッズを使用していても、地面に反射した紫外線までは防止できません。
地面に反射した紫外線からお肌を守るためにも、しっかりと日焼け止めを塗布しておきましょう。
特に紫外線が地面に反射しやすいのは、「晴れた日」と「雪が積もった場所」です。
新雪が積もった晴れの日のスキー場では、紫外線の反射率が80%にも上るといわれています。
晴れた日に外出をする、雪が積もった場所へ行くという方は、日焼け止めを使用して普段よりも入念に紫外線対策を行ってください。
日焼け止めについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。
関連ページ:日焼け止めの効果とは?種類や選び方について詳しく解説!
紫外線がお肌へもたらす悪影響
日焼け止めは必要だとわかっていても、塗布するのがめんどくさいと感じている方は少なくありません。日焼け止めを使用しないと、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。紫外線がお肌へもたらす影響を把握しておきましょう。
シミやそばかすの原因となる
紫外線を浴びると、メラノサイトと呼ばれる色素細胞が活性化して、メラニンの生成が促されます。メラニンはシミの原因となる成分であり、大量に生成されることでシミやそばかすが発生しやすくなります。
紫外線を浴びたからといって、すぐにシミやそばかすが発生することはありませんが、数年や数十年という長い期間に渡って浴び続けることで発生しやすくなるので、肌トラブルを避けるためにも、日頃から紫外線対策を行っておきましょう。
シワやたるみの原因となる
シミやそばかすの原因となるだけでなく、シワやたるみも発生しやすくなります。紫外線には、コラーゲンやエラスチンといった弾力繊維にダメージを与えるという特徴があります。
そのため、紫外線を浴び続けることでお肌の弾力が失われて、ハリやうるおいがなくなってしまうのです。
シミやそばかす同様、すぐにシワやたるみが発生することはありませんが、長い時間をかけてお肌にダメージが蓄積されると老化が促進されてしまうので、十分に注意してください。
乾燥や肌荒れの原因となる
角質層には、外的刺激からお肌を守ったり、水分を維持したりする役割を持つ「バリア機能」が備わっています。しかし、紫外線を浴びるとお肌がダメージを受けて、バリア機能が低下してしまいます。
外的刺激に弱くなってニキビが発生したり、お肌が乾燥して肌荒れが起こりやすくなったりするでしょう。
元々お肌が健康な方であっても、長年紫外線を浴び続けると、バリア機能が低下してしまいます。
日頃から紫外線対策を行って、外的刺激や乾燥に負けない健康なお肌を維持しましょう。
正しい日焼け止めの選び方
市販の日焼け止めにはさまざまな種類があり、それぞれ期待できる効果は異なります。毎日日焼け止めを使用したい場合には、どのようなアイテムを選べば良いのでしょうか。日焼け止めの選び方をご紹介します。
SPFとPAの違い
日焼け止めには、メーカーにかかわらず「SPF」や「PA」の記載があります。SPFとPAは、それぞれ下記の内容を示しています。
▼SPF(Sun Protection Factor)
お肌に炎症を起こし、皮膚がんの原因にもなる「UV-B」を防止する効果を示します。
数字が大きいほどに効果の持続時間が長くなり、最大値である50を超える場合は「50+」と記載されます。
▼PA(Protection Grade of UVA)
シワやたるみの原因になる「UV-A」を防止する効果を示します。
「PA+」から「PA++++」の4段階で表示され、+の数が多いほど高い効果が期待できます。
お肌に炎症を起こし、皮膚がんの原因にもなる「UV-B」を防止する効果を示します。
数字が大きいほどに効果の持続時間が長くなり、最大値である50を超える場合は「50+」と記載されます。
▼PA(Protection Grade of UVA)
シワやたるみの原因になる「UV-A」を防止する効果を示します。
「PA+」から「PA++++」の4段階で表示され、+の数が多いほど高い効果が期待できます。
紫外線防止効果を得たいからといって、SPFやPAの数値が高いものを選べば良いというわけではありません。
効果が高いほどにお肌への負担も大きくなる傾向にあるため、日常的に日焼け止めを使用する場合には、あえてSPFやPAが低いものを選んだ方が良いケースもあります。
使用する目的やシーンに合わせて、最適な日焼け止めを選択してください。
毎日塗るのに適した日焼け止めの条件
日焼け止めを毎日使用したい場合には、下記の条件を目安に選ぶと良いでしょう。・ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
・SPFが「20」前後、PAが「++」程度
・クレンジングを使用せずに石けんで落とせる
・SPFが「20」前後、PAが「++」程度
・クレンジングを使用せずに石けんで落とせる
日常的に日焼け止めを使用する場合は、お肌への刺激が弱いアイテムを選択することが大切です。
お肌に負担がかからないように、SPFやPAが高過ぎない日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
また、SPFやPAが高くとも、ノンケミカルや石けんで落とせるなど、お肌への負担が少ないアイテムを選択することが大切です。
毎日塗るのはNGな日焼け止めの条件
下記の条件にあてはまる日焼け止めは、毎日使用するのに適していない可能性があります。お肌への影響をよく考えながら、使用するタイミングを選びましょう。
・お肌に刺激を与える成分が配合されている
・自身のお肌に合わない成分が配合されている
・SPFが「40」以上、PAが「+++」以上
・自身のお肌に合わない成分が配合されている
・SPFが「40」以上、PAが「+++」以上
日常的に使用する日焼け止めとして避けるべきは、刺激の強い成分や、自身のお肌に合わない成分が配合されているアイテムです。
無理に使用すると肌荒れの原因となるので、使用する前に問題がないかよく確認しておきましょう。
SPFやPAが高い日焼け止めは、お肌への負担が大きいことから、日常使いには適していないといわれています。
しかし、日差しが強い日に外出する場合や、屋外で長時間過ごす場合など、紫外線の影響を強く受けるときには適しているといえます。
SPFやPAが高い日焼け止めが悪いというわけではないので、高い紫外線防止効果が必要なシーンで活用してください。
日焼け止めの正しい塗り方
毎日欠かさずに日焼け止めを使用しても、正しい使い方ができていなければ意味がありません。しっかりと紫外線防止効果を得るためにも、日焼け止めの正しい塗り方を把握しておきましょう。お顔への塗り方
容器をよく振ってから適量を手に取り、以下の手順に沿って日焼け止めを塗布してください。①額・鼻・両頬・あごの5箇所に、日焼け止めを点置きします。
②中指と薬指を使って、お顔の内側から外側に均一になるように塗り広げます。
③目元や小鼻のように細かい部分は、指先を使って塗り残しがないように塗布してください。
④頬の高い位置やTゾーンなど、日焼けしやすい部分には重ね塗りを行います。
②中指と薬指を使って、お顔の内側から外側に均一になるように塗り広げます。
③目元や小鼻のように細かい部分は、指先を使って塗り残しがないように塗布してください。
④頬の高い位置やTゾーンなど、日焼けしやすい部分には重ね塗りを行います。
凹凸がたくさんあるお顔は、一度にまとめて塗布すると、塗りムラが発生したり薄づきになったりします。
日焼け止めを塗布する際には、必ず5点置きをしてから丁寧に塗り広げましょう。
体への塗り方
お顔へ塗布するときと同様に、容器をよく振ってから使用します。体へは、以下の手順に沿って日焼け止めを塗布してください。
①手に出すのではなく、容器から直接お肌に線を引くように日焼け止めを乗せます。
②ムラができないように、手のひらを使って大きく円を描くようにゆっくりと塗布します。
③肩や胸元など、日焼けしやすい部分には重ね塗りを行ってください。
②ムラができないように、手のひらを使って大きく円を描くようにゆっくりと塗布します。
③肩や胸元など、日焼けしやすい部分には重ね塗りを行ってください。
日焼け止めを塗布する範囲が広い体は、塗り忘れや塗りムラが発生しやすいです。
特に手や足の甲、ひざ裏やふくらはぎは塗り忘れが発生しやすい部分なので、十分に注意しましょう。
日焼け止めの使い方についてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。
関連ページ:日焼け止めの正しい使い方とは?おすすめのアイテムからNGな塗り方まで徹底解説
毎日塗るならコレ!おすすめの日焼け止め3選
日焼け止めを毎日使用する場合は、お肌への刺激が弱いアイテムが理想的です。最後に、毎日使用するのに適したノンケミカルの日焼け止めを3つご紹介します。
プラスリストア『UVミルク』
販売価格:¥3,080(税込)
内容量:30g(SPF30 PA++)
しっとりなめらかなミルクタイプの日焼け止めが『UVミルク』です。
紫外線吸収剤不使用。治療中や治療直後など、お肌が敏感な時期にもご使用いただけます。
紫外線だけでなく、ブルーライトや近赤外線もカットしてお肌を保護。化粧下地としてもご使用ください。
ユーブロック『マイルドミルク』
販売価格:¥3,960(税込)
内容量:50ml(SPF20/PA++)
刺激に弱い敏感肌の方や、皮膚が薄いお子様でも使用できるミルクタイプの日焼け止めが『マイルドミルク』です。
アミノ酸系保湿剤「ベタイン」や、肌荒れを防ぐ「グリチルリチン酸」を配合。体はもちろん、お顔にもご使用いただけます。
エムディア『UVシルキープロテクション』
販売価格:¥4,180(税込)
内容量:50g(SPF50+/PA++++)
肌馴染みが良く、白く残らないストレスフリーな日焼け止めが『UVシルキープロテクション』です。
「マイルドフォーカスパウダー」を配合。光の乱反射で、お肌を毛穴や小ジワが目立ちにくい状態に整えます。
保湿力に優れた「EGF(ヒトオリゴペプチド-1)」と「水溶性コラーゲン」の働きで、お肌にハリとツヤを与えます。
日焼け止めをお求めの方は麗ビューティー皮フ科クリニックへ
紫外線には、お肌の老化を促進するという特徴があります。
季節を問わず、室内であっても毎日日焼け止めを使用して、光老化を防ぎましょう。
日焼け止めをお求めの方は、麗ビューティー皮フ科クリニックへご相談ください。
オンラインショップでは、全国どこからでも日焼け止めをご購入いただけます。医師の診察を希望される方は、オンラインカウンセリングをご利用ください。
麗ビューティーが取り扱う日焼け止めについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページをご覧ください。
▼記事監修医師
麗ビューティー皮フ科クリニック
医師 松村 迪
2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。
麗ビューティー皮フ科クリニック
医師 松村 迪
2015年東京女子医科大学医学部卒業。2020年より「麗ビューティー皮フ科クリニック」常勤医師として勤務。
「日本麻酔科学会」「日本皮膚科学会」正会員。